精液検査はどういう手順ですか?
当院では、男性の不妊治療のための検査として精液検査をおこなっています。
検査は完全予約制であり、当院再診の方のみとなりますのでご了承ください。
検査前の準備や注意事項、採取容器のお渡しがあり、初診時に同時にというのが不可能な検査であるためです。
初診時に診察とともに、検査前の準備や注意事項をご説明し、次回の精液検査予約をお取りします。
2~5日間程度禁欲をしていただいたのち、ご自宅で精液を採取してご持参いただくか、当院の採精室で採取していただきます。
ご自宅で採取して持参いただく際には採取後30-60分以内に当院に持参いただける場合に限ります。
検査では、精液の量、精子の数、精子の運動率、精子の正常形態率などを調べます。
精液検査の費用
精液検査の基準値について
当院で行う精液検査では、WHO(世界保健機関)の基準値を参考に結果のご説明をしています。
精液検査の基準値
精液量:1.5ml以上 精子濃度:1500万/ml以上 運動率:40%以上 正常精子形態率:4%以上
精液検査の基準値を超えなかったからといって妊娠できないと決めつけられるわけではありません。男性機能はデリケートなものですので体調やストレスによって大きく値が変化します。結果によっては、別のタイミングで再度、精液検査をしてみることも可能です。
前述したように卵子と受精できるのはたった1個の精子です。例えば精子の数が基準より少なくても、運動率が高かったのでうまく受精できることもあると思います。男性不妊外来で精液検査をするメリットは、専門の医師がすべての結果を総合的にみてアドバイスや不妊治療ができるところにあります。
当院では単純な医学のおしつけではなく、患者さまの状況によって最適な対応をそれぞれのご希望を伺いながら提案しています。精液検査は専門医が担当いたしますので遠慮なくご相談ください。
自分で心がけたい!精子を元気にさせるヒント
普段から自分でケアできることはたくさんあります。まず自分を大切にして、もともと持つ身体パワーをあげること。肉体的にも精神的にも健康を目指し、暮らしを楽しみましょう。
- バランスの取れた食事
- 十分な睡眠
- ストレス発散
- 円滑な人間関係(家庭、職場)
- 適度な運動
- 規則正しい生活
- アルコール:機会飲酒程度に
- 下着:ブリーフ型よりトランクス型の方が、圧迫を避けられ望ましい
- 入浴:長時間の入浴よりも、短時間あるいはシャワーが望ましい(温め過ぎない方がよく、サウナも同様)
- バイク:長時間のオートバイ、自転車等の二輪車乗車は圧迫をまねく
- パソコン:ノートパソコンを膝の上で長時間操作することで、温めることにつながる
健康管理は、日々のちょっとした積み重ねがポイントです。あなたは意識できていますか?
まずはご自身で心がけ、さらに専門の医師のアドバイスが必要な場合は、日本生殖医学会認定の生殖医療専門医に相談してみましょう。
男性不妊症を専門に扱う、泌尿器科の生殖医療専門医は全国で58名しかおりません(2018年12月1日現在)。
生殖医療専門医は全国で725名いますが、そのほとんどが産婦人科医であり、男性不妊症を専門に扱う泌尿器科の生殖医療専門医は全国で58名しかおりません(2018年12月1日現在)。詳しくはこちら
当院では日本生殖医学会認定の生殖医療専門医の立場から、適切なアドバイスをし、安心で安全な治療やアドバイスをご提供、ご提案します。